NHKの歴史講座をみると戦前はもちろん皇国史観、敗戦後唯物論、現代はまだ結論が出ていない状況だそうです。最近ある論調に皇国史観では楠木正成が真の忠臣で、足利高氏が逆賊と切って捨てておりました。(ご丁寧にも尊氏を高氏と言い換えている)高校生ころまでは郷土の英雄のことを逆賊などと一般的に言われていることに強い衝撃を受けました。皇国史観ではたしかに尊氏は逆賊でしょう。その皇国史観で先の大戦を戦って完膚なきまで敗れたことも事実です。幕末でも過激な尊攘派はかちかちの皇国史観で、竜馬はそれとは距離をおいた穏健派であったことは確かです。結論からいうと楠木正成=英雄。足利尊氏=逆賊論には私は絶対賛同しません。